紅茶派閥

紅茶派閥メンバーの日常をお届けします。

負 物 語ーマケモノガタリー

青春はまけながら成長していくー

どうもこんにちは、ゆずぽんです。

非常にお久しぶりのブログ更新となります。

今回はCSで一番勝率が低かった罰ゲームとして

西尾維新を真似てCSレポを書いていきたいと思います。タイトルからして大体予想は出来ていらっしゃるとは思いますが、負けた自分が悪いので潔く諦めて軽快に明快に爽快に書いていくといたしましょう。

※作者の創作部分が多々含まれていますが、戦績の部分は本当の事ですので、ご安心下さい(?)

 

ゆずぽんルーズ

001

負け、それは人間以外の生物にとっては死を意味し、人間にとっても屈辱的であるという意味で、森羅万象、有象無象、遍くすべての生物の本能が回避しようとしている事象である。つまり負け続けるというのは、地獄に落とされ続けるということであり、今から語るCSレポは僕ことゆずぽんが春休みに体験した、冗談のような地獄で、地獄のような冗談の物語である。

 

002

第13回はっちCS3人チーム戦で僕が使用したデッキは通称赤白ゴゴゴである。速さにおいてはDM界のトップを走り、もといぶっちぎり、もとい突き抜けている泣く子も黙るteir1のデッキである。これを握れば流石の僕でも、チームに貢献することが出来るんじゃないか、平たく言うと勝つ事が出来るんじゃないかと空想し妄想した結果握ることになった訳である。

 

003

そんなこんなで会場に着くと早速友達のシオンが話しかけて来た、全くどんだけ俺の事が好きなんだ。と思いつつデッキについて話すと、

「バカですねくずぽんさんは、あなたがそんなデッキ握っても勝てる訳ないじゃないですか。いっそ死んでくださいよロリコン、もとい死ね」

という理不尽を通り越して運命不尽とでも言うような痛烈な批判が帰ってきた。

「僕の名前はゆずぽんだし今日は右手が強い気がするしロリコンじゃないし最後はただの悪口じゃねーかシオン!?」

「失礼、噛みました。」

「違う、わざとだ!」

「噛みまみたー!」

「わざとじゃない!?」

「アドでしたw」

「そんな3パックでドーピードープ当てたDMPのツイートみたいな返しをするな」

「いやー買わなくて良かったわw5kとか高すぎw」

「リプライまで用意しなくていい!」

やっぱりDMPはDMPという事か。

「というか真面目にちゃんと回して、ちゃんと調整したんですか?でなきゃ勝てませんよロリコン

「一々ロリコンを挟むな僕はロリコンじゃない、幼い顔が好きなだけだ。調整は...まぁ、うん出来てるよ」

「それも十分いえ百分変態ですけど、出来てるっていうぐらいなら勝ってくださいね、あとは私に当たったら頭を机に打ち付けてサレンダーして下さいね」

「後半は無視するとして...前半はまぁ任せておけ!」

全く、何を任せられるというのだろうか。この後僕はこの発言を文字通りというかやっぱりというか運命というかで死ぬほど後悔する事になるのだった。

 

004

一回戦、対戦相手と互いの用意が終わり、緊張しつつも早く手札が見たい、早くプレイしたいというようなCS独特の雰囲気を味わっていた。水は見つめている間は決して沸騰しないという経験則があるが、ジャッジのコールはそうではないらしく、対戦開始の合図が響いた。天ぷらの音に似たシャカパチ音は凱旋曲にも鎮魂歌にも似ていた。

 

005

負けた。何が凱旋曲だ鎮魂歌だ。厨二病もいい加減にしろ。高らかに負けを謳い上げてどうする、負けを鎮めてどうするってんだ。負けの原因は、ミクセルを引けなかった事とカマスフレア覇道ゴルドーザという最短最強ルートを決められた事である。こんな事は誰にでもあるし、仕方ないと諦めた方が早いのは分かっている。しかし、分かっていると言う事と理解する事には途轍もない差がある事は自明の理である。

まだ0-1で、今から3連勝すれば勝ち越しだ。なんだ、余裕じゃないか。そう思う事でなんとか平静を保とうとした。

 

006

2回戦、負けた。チームは勝ったが、僕は負けた。簡単に説明すると、バスター相手にクロックを踏んだ、以上である。これで負けるというのは簡潔にして完結している論理であり、弁解の余地も更地になるレベルである。僕は居たたまれなくなり、たまたま近くを通りかかったこうがに話しかけた。

「ようこうが、戦績はどうだ?」

「ゆずぽんくん、私はね、なんでもは知らないの、知ってることだけなの」

「え?あぁいつものお前の口癖だよな、俺にしちゃデュエマのカードをフレーバーテキストの3文字目までやカードの下に書いてある番号だけで何のカードかを当てられるお前にしては謙遜だと思うけどな。で、お前の戦績」

「いくらカードに関する確率が1秒で求められるからって、相手の表情から何のカードを持っているかほとんど分かっていても、こういう事ってあるわよね。」

食い気味で返された。まさかこいつが0-2なんかしないだろうし、さっき言ってたスキルが使えるならこいつはDMをやめた方がいい。

「俺は0-2なんだけどお前は?」

「うん、隕石みたいな災害だと思えば、でも隕石なら解決出来るし、ビックバンだと思えばーえ、えぇ!ゆずぽんくんも0-2なの!?」

隕石は解決出来るってお前はドキラゴールデンかと心の中で突っ込みを入れながら

「お前もって事はこうがも0-2なんだな」

と返す。

「えっ、いやぁそんな事は...うん、実はね、0-2したの」

「DMPの中のDMPたるお前でも負ける事があるんだな」

「いやだなぁ、私なんか普通だよ?」

「そんなスーパーコンピューターアベンジャーズみたいなDMPはいない、おっともうすぐ3回戦だ。お互い頑張ろうぜ」

「女の子に対してその例えはどうかと思うんだけど...うん頑張ろう!」

こうがだって負ける事がある。

その事実は僕が負けた事に対する免罪符にはならないが心が少し、ほんの少し、εほどは軽くなった。これなら3回戦は勝てるだろう、うん。

 

007

3回戦、負けた。一級フラグ建築士の名を欲しいままにしている。2度ある事は3度あるじゃねえよ、全力で回避しろよ、吸血鬼を呼ぶぐらいしても回避しろよと自分に突っ込みを入れても事実史実は変わらない。ゆずぽん 3回戦 負け である。いくら先行ヘブンズフォースミクセルソニックゴゴゴノートリで負けたからと言い訳がましく愚痴はこぼせても、もうこうなりゃヤケだ、とは口が裂けても言えない。チーム戦だから一人が戦いを放棄する事は許されてないし、0-3した僕にはこのCSの間は人権が認められない事は何人に聞いたって、猫に聞いたって明らかだろう。ひたすら謝りながら4回戦を待つ間にCS会場に遊びに来ていたゆいがの所へ遊びに行く事にした。

 

008

「元気だねぇ、ゆずぽんくん。何かいい事でもあったのかい?0-3しましたーって顔に書いてあるけど?」

ゆいがは開口一番こう切り出してきた。前半の挨拶はいつもの事として、0-3したって見ただけで分かるとは、恐るべしゆいが。

「0-3したのは本当だけどなんで分かったんだ?そこまで俺の顔の違いに敏感なやつだったか?ゆいが」

「はっはー、いやぁ言っただろうゆずぽんくん?顔に書いてあるんだって」

なんと、それは大変だ。トイレに全力ダッシュを決め、鏡を見る。そこにはただ間抜けな僕の面がいつものようにあるだけだった。

「ゆいがぁぁぁ!書いてねぇじゃねーか!」

「元気だねぇ、ゆずぽんくん」

「そのくだりはもういい!どうして嘘なんか言ったんだ!」

「ええ?嘘なんかついたかな?あっとそれはごめんよ、はっはー、じゃあ君は3-0してチームに大いに貢献しているって事だね?」

「いやそれは0-3だけど...」

「まずは自分の非を認める事が大事だよゆずぽんくん。さぁ言ってみな?僕は0-3した雑魚でロリコンですーって」

「なんでどいつもこいつも僕をロリコンにしたがるんだ!僕は顔が幼い女の子が好きなだけだ!あと僕は0-3した雑魚です!」

「よく言えました。まぁ30分後には右の数字が一つ増えてるだろうし、左はx=0の定数関数のままだろうね」

「嫌な予想をしないでくれよ、ゆいが。お前が言ったら予知みたいでシャレにならないんだ」

「予知かぁ、いい事言うねぇゆずぽんくん。じゃあお洒落に負けていいよ?」

「負けるのは確定かよ!なんだお洒落な負けって...もういい、4回戦に行ってくる。」

半ば強引に会話を終わらせ対戦席へ向かう。ゆいがのあの見透かしたような感じはいつもながら苦手だ。とりあえずあと1回、死ぬ気で勝とう。

 

008

ただ負けたというのも4回目だと読者の皆様も飽き飽きしている頃だろう。ただ一つ言わせて貰えるなら、勝ちはいくらでも煌びやかに修飾できるが負けは負け以上の意味を持たない。結論から言うと要するに負けた。完璧な絶望など存在しないと言ったあの作者はきっとチーム戦で0-4した事がないのだと思う。いやそんな経験はする必要は全く持って無いのではあるが。華麗にジャンピング土下座を決め、参加賞を献上しコンビニにご飯を買いに行く事で、なんとかチームメイトに謝罪を済ませた僕は(しかもデッキはチームメイトに借りたものである)シオンとこうがとゆいがの笑い声が頭の中で響いて来たので、心底げんなりして会場でふて寝した。

 

009

後日談というか、今回のオチ。

こうがとシオンも予選落ちはしていたので、人類みな麺類に行くことになった。うん、今日は麺類になろう、麺類に負けはない、だって小麦粉だもの。と心の中でみつをを唱えながら3人でバカな会話を交わす。

「ゆずぽんさん、ぷぷぷやっぱり0-4じゃないですかー!」

「うるさいシオン。今日は右手が悪かったんだよ。次は神原に頼んで猿の手を貸してもらうか...」

「ゆずぽんくん、それ洒落にならないからやめよう?私だって負けてるんだよ?」

「結局あの後2連勝でこうがは2-2じゃないか!0-4と2-2じゃ天と地じゃ測れないぐらいの差があるんだぞ!」

「うん私もそう思う」

「フォローしてくれねぇのかよ!?」

「だってロリコンですし」

「違う!顔が幼い女の

「えっ、ゆずぽんくんってロリコンだったの?」

「あの、こう

「これは戦場ヶ原さんに知らせないと!」

「僕は童貞で熟女好きです!」

「「えっ...普通に気持ち悪い」」「よ」「です」

そんなこんなで道中でも負けながら人類に着くと、未曾有の大渋滞だった。

「ははっ、ここでも負けか」

今日はとことん負けの日らしい。ここまで負けが続くといっそ清々しささえ感じて来るほどだ。ふと思えば、他の動物は負け続けるという事が、ほとんど出来ない。なぜなら彼らの負けはその場で死に繋がる、言わば終わりとしての負けなのである。そんな中で人間だけが、負けて、負け続けて、成長する事が出来る。もちろん負けにそれ以上の意味などないが、まぁ何かは得られるだろう。

「なーんて、戯言だよな」

他のシリーズの定番のセリフで締める事に罪悪感、いや罪負感を感じたが、許してくれるだろう。

だって人間だもの。

 

 

あとがき

まずは西尾維新先生に勝手に感謝を、本当にありがとうございます笑

次にここまで読んで下さった皆様に多大なる感謝を。非常に拙い文章ではありましたが、書いててめっちゃ楽しかったです。罰ゲームなのに笑

 

それではこの辺でお別れです。

また来年お会いしましょう。さようなら。